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ちゃんと「自分でできる子」に―「生きる力」をはぐくむために

      
ちゃんと「自分でできる子」に―「生きる力」をはぐくむために(著者:田中 喜美子)を読みました。

■「生きる力」をはぐくむために

社会に出て、結婚して、親になって……
「生きる力」の重要性が身にしみています。
「生きる力」とは何かを考えた時に、「自分で考えて行動できる人」だと思います。

読んでいると、私たちが子育てで経験して来たことや、子育ての考え方がちょっと似ていたなと思いました。
自分なりに考えて行きたい部分をピックアップしておきたいと思います。




<よい子が危ない>


>トラブルを抱えて相談に来るのはいわゆるよい子ばかりです。
「自分は何者か?」「自分はどうしたらいいのか?」が分からずに悩んでいる若者が大勢います。
彼らのほとんどに共通しているのが、幼い時に「よい子」であったことです。
「よい子」とは周囲の意見や雰囲気を敏感に感じ取り、協調し、自分を出さずに生きている子どもたちです。
この子どもたちは、自分を抑制することを学び、自分の本当の望みを感じない「いい子」を演じてきたのです。
それを「よい」と価値判断した大人の責任がまず問われるべき
なぜならば「よい子」は大人の期待によって発生し、大人との関係に適応するために子どもを選択するしかなかったという状況が背景にあるからです。
親との間に信頼感や安心感が築けなかった子どもは、親の期待に応えるしかなかった自分は見捨てられるのでないかという不安にかられます。


この部分は多くの人が、言葉としてすごく理解しやすい部分だと思います。
子育てしている親が読んだ場合、ものすごく「耳が痛い」部分だと思います。
と同時に、「じゃあどうしたらいいんだ。分からない」と思う部分でもあります。

親になって「親として自分で考える力」を問われているのが、子育てなんだと思います。
子育ては、心と心のぶつかり合いで実に生々しい部分があります。
だからこうすればいいとかって単純な話ではありません。
どのように子どもを育てて行くのかを、親として考えて行かなければなりません。

>それを「よい」と価値判断した大人の責任がまず問われるべき

何がよいのかを誰も教えてくれるわけではありません。
親の苦悩がここにあります。
でも苦悩するべきです。親が子どもに与える影響は絶大なのですから。




<子どものため?親のため?>


おそらくどの家庭でも初めは子どものためにと受験を決意したにちがいありません。
しかし、受験日が近づくにつれ、合格することだけが最終目的になってしまう。
子どもの合否イコール自分の存在意義に転化してしまう傾向も強く、合格するためならどんなことにもすがりたい気持ちが、母親の平常心を失わせてしまうのが「お受験」世界の特異性です。


親が自分ができなかったことを子どもに託すことがあるようです。
我が家の娘も高校受験に挑戦しましたが、ここの話は子供が小さい頃のお受験のことです。
子どもが小さい頃のお受験は親の力が大きく影響するんだと思いますが、そうなると親がのめりこむということなんでしょう。




<ちゃんとできる子に>


「ちゃんとできる子」にするためには、子どもに自分のことは自分でさせて、親は根気よく待ってやることが大切なんですが、もうひとつ効果的な方法があります。
「ちゃんとできる子」にする最良な方法とは、子どもに家族の一員としての認識を持たせて家事を担わせることです。
しかし、どうしても親が子どものすることを黙って見ていられず、手出し、口出しをしてしまうからです。
親たるものに要求されるのは、子どもの将来まで見据える長い見通しを持つ事です。
この視点に立つことが出来るのならば、子どもの為にならない手出し、口出し、親からの一方的なガミガミは減らしていくことができると思います。


親であれば、「ちゃんとできる子」になってほしいから、ついついガミガミ言ってしまいます。
子どもが小さいうちは、基本的なしつけとしてそれもありかもしれませんが、度が過ぎると親の顔色をうかがう子どもになってしまいます。
これは、子育てを経験した実感です。
少しづつ口出しを減らしてこれているとは思いますが、やはり顔色をうかがわれてるなという瞬間がたまにあります。

親にはガマンが必要だと言う事を、実感しています。
でも、「自分で考えて行動できる」そういう人間になって欲しいと考え始めた時から、「見守る」という意識を持てるようになりました。
少しづつですが、親として成長していきたいと思います。





<与えすぎない>


クリスマスとお正月を両方行なう日本の習慣は過剰なおもちゃやお金を与えてしまうことになりはしないか、その結果子どもの生きる力を失わせてはしまいか、子育てをしている親たちは今真剣に考える時がきているのではないでしょうか。
お金を出して買い与えるのは簡単なこと


この部分は共感しています。
我が家では、娘たちがもらったお年玉は、すべて娘たちに渡し管理させていました。
クリスマスプレゼントはあげていません。ケーキは買いますけど。
子どもの日や桃の節句にもプレゼントがある家庭もあるようですが、我が家では誕生日のみです。

理不尽だったかもしれません。
小さい頃は娘たちに「他の子は…」と言われた事があります。
世の中の常識とはかけ離れているのは分かっています。
だからこそ、誕生日が特別であるということです。

いろいろ特別な事がたくさんあると、特別なことつまりメリハリがなくなってしまいます。
日本人はなんでもかんでも横並びです。
それに、世の中には理不尽な事がたくさんあります。
その中で反発するもよし、その中でできることを工夫するもよし、親を論破し成果を勝ち得るもよしです。

反対に、こどもに大金を扱わせてはいけないと、お年玉を親が管理する家庭もあります。
それも一理ありです。
我が家の場合は、子どもが欲しい物は自分で考えて買いなさいと言ってきました。
だから、おこずかいの他に、仕事を手伝ったらアルバイト代を渡したりします。
半日お手伝いしたら500円~1,000円という感じです。

この試みはそれなりに成果をあげました。
まず、おねだりされることは全くなくなりました。
小学生低学年の時では、ゲームソフトを安くなるまで買うのを待ったりしているのを見ると、「もう買えばいいやん」と思ってたりもしましていました。
そんな風に待っている間に、別にほしいものではなかったからいつのまには立ち消えになっていて、「あれあの話は?」なんてことはザラにあります。
衝動買いを防ぐヒントがここにあります。

誕生日にプレゼントを買ってもらうという約束は、「権利としてキープできるか」と懇願されたのでできるようにしました。
子どものいい分に論破されたんです。
誕生日のプレゼントが数年分貯まってたりします。
プレゼントを買ってもらえる権利を何故つかわずに置いているのか。
ここは、この試みの結果生まれた、「肝」なのかもしれません。
子どもであっても本当に欲しい物は限られているんじゃないかなと思いました。

反対に、「無駄遣いかな?」と思う買い物も過去にはありました。
でも、口出しする権利はありません。
それを口出しすると、学ぶべき時に学べなくなります。
それでは、学ぶのは大人になってからになってしまいます。

中高生になると、友達付き合いの中でお金を使うようになります。
お金の使い方を学ぶ総仕上げ時期ですし、そもそも口出しする権利はないですね。

小学生の間にお年玉やお小遣いなどを貯めて、こどもの貯金額は数十万円になっていました。
これだけの大金を扱えるのか見守りましたが、特に問題はありませんでした。
「子どもに大金を与えるのはどうか」という考えも一理ある一方で、小学生でも十分に「お金の管理ができるようになる年齢なのにさせない弊害」もあるようにも思います。
いずれを選ぶのもその子の親の子育て方針次第ですが、いずれにせよ見守る必要がありますね。





<読書好きな子はつくられる>


本を読む習慣がついている子は知らず知らずのうちに活字を通じて知識を吸収する「自発性」が養われます。


私は子ども時代、本が嫌いでした。
でも、投資を始めてからかなり本を読むようになり、子どもも本を読むようになりました。
怖いくらいの鏡うつしです。

本から大事な事を書きだす作業をよくやります。
子どももノートにまとめるようになりました。
怖いくらいコピーされます。
本を読む習慣を子どもにつけさせたい親は、自分が楽しく読むのはありかも知れません。

■「大人でも勉強する」ということが、子どもに与える影響は非常に大きいのではないか




<すべてはバランス>


愛情も、しつけも、学びも、すべての子どもには必要。
でも、そのどれも与えすぎてはだめ、与えなさすぎてもだめ、ほどほどのバランスが必要なのです。


ほとんどの事柄は「バランスが大切」ということに落ち着きます。
言葉で書くのは簡単ですが、実に曖昧なんですよね。でも、真実だと思っています。
子育てに必勝の法則はありません。この「バランス」を取る為に四苦八苦します。
与えるのか、与えないのかだけでもいろんな葛藤がありますね。

子育ては苦悩と葛藤の連続であり、楽しみの連続でもあります。
「自分で考える」というテーマを持てば、それに必要な子どもとの接し方になっていきます。
自分で考えさせるということは、どのような方向に行くかもわかりません。
「見守る」と言っても大変な事です。

        



  
このエントリーは、2010年3月9日にUPしたものに追記しています。
 
「子育て」の見出しへのリンク⇒エントリー一覧(ホームページ)へ


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