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シンプルを極める(心に何もない空間をつくる)

 
 
「シンプルを極める ドミニック・ローホー著書 原秋子訳」を読みました。
シンプルライフの本かと思っていたところ、経済的側面ではなく、心について書かれているのでとても楽しく読めました。

          

「無」との出会い。
「放っておく、諦める、止める、停止する、断る、減らす、手放す」
そうすることで心の中に無の空間を作る事でどのような効果があるのかが書かれていました。
管理するのではなく、削除すれば足りる。
そういうことって結構あるのかもしれません。



<モノを排除する>


本当の意味の贅沢とは、一般的な幻想とはかなりかけ離れたものです。それは、ゆっくりと時間をとる、無駄をしない、品質に妥協しない、自分の個性を尊重し自分に敬意を払うことです。そして何より自分にストレスを与える行為をはっきりと断れる自由、または自分にとって邪魔、嵩張る持ち物すべてをすてることができる自由です。


モノを買わないということがシンプルライフだと思っていました。
そういう側面もあるとは思いますが、ここで書かれていた事はもっと深いと思いました。

モノを買わないのは得意な方ですが、「モノを捨てる」というのはどちらかいえば苦手です。
今は役に立たなくても将来役立つかもしれない、自分の買い物の過ちを認めたくないという意識もあったかもしれません。
妻は割と捨てる方で、「捨てていい?」とよく聞かれます。
どちらかといえば男性の方が貯め込む習性があるのかもしれません。
実際捨ててみると「ちょっとすがすがしい」と感じる事が多いみたいです。

そして、今、改めて考えてみると、モノを捨てた事によってそれに関わる時間がなくなったんだと思えるようになりました。
自分のエネルギーを無駄なモノにとられていた部分は確実にあったと思いました。


ひとたび「所有すること」が「持たないこと」よりもずっと辛いことをはっきりと認識すると、あらゆる面で気持ちに変化が起こってきます。驚いたことに他人の持ち物に対する嫉みが消える、うらやましいと思わなくなるのです。なぜなら、「まったく別な富を自分は持っている」と思うからです。
(中略)
現在の消費社会が、あの手この手で買わせようとしているモノがなくとも生活できるように、私たちは学習し直す必要があり、そうするべきです。すべての「過剰」は人生の大切な瞬間、本質から私たちを遠ざけようとします。


若い時はそうではなかったですが、30代に入ってからは他人の持ち物に対する嫉みは随分となくなりました。
37歳まで携帯電話を持ってなかったくらい他の人より遅れている生活をおくっていたくらい鈍感でした。
あれば便利、持っていれば時間を取られる。
パケットし放題(定額)は、象徴的で、もったいないとかお得だから湯水のようにパケットを使う人もよくみかけますが、一体何を持って得なのかよくわかんかかったりします。
得とか損とかを考えるときに、かかる労力や時間も意識するようにすると見方も変わってくる部分もありそうです。

「過剰」にエネルギーを割かない。
確かにそうあるべきだと思います。
しかし、まだまだそれはできていないなというのがホントのところです。
捨てられないモノを思い切って捨ててみることで、何かが見えてくるのであればやってみたいと思います。

30代後半くらいから、心について興味を持ち始め、興味のわく範囲で勉強するようになりました。
「過剰」が人生や感性さらには心の中まで浸透してきているという考え方は今まで持っていませんでしたが、そうであるならばこれは私にとって由々しき問題です。

「モノを捨てれば捨てるほど、自分にとって不要なモノが認識できるようになってくる」ということです。
モノだけではなく、習慣も止めてみることで、何かが見えてくるのだとすると、それって面白そうだなと思いました。
40代になると人生の残り時間を意識し始めます。
面白そうなことはやってみたいですね。

それにしても「物質的な豊かさ」と「自分の存在」は相反するものなのでしょうか。

私たちが物質社会の虜になっている限り、私たちの存在の主要な部分は未発達のままになっています。不必要なモノを切り捨ててみてください。すると自分で自分をコントロールできるようになり、モノに執着することなく、モノを利用できるようになります。すると、モノから自由になることが決して難しいことではなく、それで私たちがより豊かに暮らせるようになることも理解できるようになるでしょう。


なるほど、相反するものというのではなく、「モノを利用する」ということですね。
つまり「利用しないモノ」は不要だと。これはシンプルでいいですね。


今という瞬間に私たちが抱く感覚、物事の捉え方、思考というものは、決して絶対的なものではありません。長年生きてきた中で培われてきた個人的な状況(肉体的、感情的)の積み重ねによる経験から出てくる、暫定的な判断に他ならないからです。


このブログのエントリーを数年毎に書きかえていく、いわゆるホームページ的なブログにしようと思ったのは、まさにこのことを感じているからです。
書きかえる時に、以前の考え方を修正していく部分がいかに多いか。
自分の中で陳腐化した過去の考え方を今の想いに書きかえる作業を通じて、なんか前に進んでるなって気がしますし、頭の中がすっきりしてくるんです。
きっと、過去の考え方を上書きすることで、何か心に影響があるんでしょうね。




<何を捨て、何を取っておくか?>


「何を捨て、何を取っておくか?」を自問すると、案外難しいなと感じます。
なんとなくこうだとは言えても、はっきりこうだとはなかなか言い切れないなと。
たぶん、失敗はつきものなんだろうな。
失敗したり、良かったりを繰り返しつつ自分を理解していくものなんだろうな。
なんせ、上記の様に、自分自身も常に変化し不変ではないわけですもんね。


お金は何に役立つのでしょうか?快適な生活を送るため、将来の生活を保障するため、そして何でも願っていることや願いを可能にする、と心得るためです。お金の役割は別な形の豊かさ、たとえば自由へのアクセスを可能にしてくれるものでもあるべきです。人生の終わりには、自分の経験の記憶の他に一体何が残るのでしょうか?様々な経験、これこそが私たちを成長させるものです。


「人生の終わりには…」というのは究極の問いです。
そして「お金をどう役立てるか」は、数年前からのうさみみ家最大の課題です。
数年後、何かが見えている事を期待し、今は無理に答えを出さないでおきます。




<捨てる事とは?>


「捨てる事とは何なのか?」は、実際しててみるとわかるはずです。
ただ捨てたというだけではく、捨てた事によって感じることに意識を持っていればいいんでしょう。

捨てることは自分の人生について問いかけることを余儀なくし、私たちは物質的な分野に「貼りついて」いることが遅かれ早かれ私達を落胆させ、直面しなくてはならない不測の事態や避けられない損失に備えるものではないことを理解するようになります。
捨てることは、自分をいつもと違う別な角度から見ることを促します。
捨てることは容易ではありません。それは誰にとっても同じです。
たった一人で自分自身と向き合うこと、空虚さと面と向かうことへの恐怖が付きまとうからです。
それでも気を紛らしていたモノがなくなると、自分自身を不安にさせる疑問を自分に投げかけなくてはならなくなります。


捨てる事で自分を見つめなおすことができる。
「捨てるべきか、捨てざるべきか」を判断するには、いやでも自分を見つめなおす必要があります。
自分が縛られている部分を発見できて、それが自分にとって大切なものなのかどうかを見極める必要がありそうです。
それほど大切なものでない呪縛は、もったいないと考えることができるかどうかが鍵なんでしょうね。


ミニマニズム(少ないモノで生活するライフスタイル)の醍醐味を知る人たちが、再び混沌とした生活に戻ることは滅多にありません。彼らは自分の家に不要なモノを持ちかえることが物理的な場所を占めるだけでなく、心の領域までも占領することを十分理解しているからです。


リバウンドはしないということですね。
贅沢な生活に慣れると質素な生活には戻れないとも言いますから、逆もまたしかりでしょうか。




<死に備えるということ>


かなり長文になってしまいましたが、将来の宿題として最後までいきたいと思います。

年老いて、一人で自分の資産を管理できなくなる時がくるかもしれません。そうなるまえに行動を起こしましょう。自分が所有しているモノに関して決断の責任を他人に押し付けないようにしましょう。これはエゴイズム以外の何ものでもありません。残された子供たちにとって、親が残した遺産問題を解決することがいかに辛いことであるかを考えるべきです。あまりにも多くの人たちが「残された者が何とかするだろう」と言い残して旅立っていきます。そして残された者たちが仕方なく不本意な決断を下すことになるのです。過去を、思い出の品々を清算することは辛く、痛みを伴う作業です。
(中略)
あなたが残す別れのギフトは「自由」であるべきなのです。


この部分はどうしても書きとめておきたかった一文です。
遺せる人がいる幸せは私のものですが、遺された者が呪縛されるような遺し方は確かに不本意です。

この本では呪縛の例をマンションオーナーを引き継いだ子どものケースを挙げていました。
財産を遺してくれてうらやましいなと思っていましたが、そういう見方もあるんですね。
こんなことを書くと多くの人に怒られそうですが、先祖代々の土地もしかり。
維持するのに割く労力は半端ではないですもんね。

子どもに何をどういう形で遺すのか、また、どういう風に処分してもらうのか。
しっかり考えていきたいと思います。




 


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    No title

    遺産があってもなくても、
    相続ではもめるということは経験上知ってます。
    なので、我が家は夫婦で財産は半分に分けて、
    それぞれの身内に相続してもらおうと思ってます。
    ま、遺産があればの話なんですが ^^;

    最低でも葬式代は残して、
    お葬式には手ぶらで(お香典はなし)で来て貰いたいと思ってます。

    さすらいの旅犬さんへ

    確かに相続は大変ですね。労力も気力も半端ないです。
    相続の方針を既に持たれていることに感心しました。
    私は、こうして宿題として書きとめるのが精一杯です。

    1つだけ気を付けているのは、ややこしいことをしないことです。
    例えば一時期、海外口座を作りたいと思ったことがありました。
    英語勉強すればという人もいますが、遺族に余計な手間を強要する可能性を考えると、自然に頭から消えました。

    いくつか宿題があるので私の代で片を付けないといけないこともありますし、ちょっと頭が痛い面もあります。
    捨てる事で確実に楽になれるのだけど、なかなか。

    No title

    こんにちは。この記事は、とても心に染み入りました。
    読みながら、共感するところが多く、本を読んでみたいと思いました。

    ある程度の資産形成をされたうさみみさんやうちのように、残りの人生を考えて、貯蓄を増やす方から切り崩す方への転換は、今までお金を増やすことに喜びを見出していた私にとっては、辛いことです。

    しかし、人生の最後を意識すると、これも受け入れざるを得ないのでしょうね。残された家族に迷惑をかけない・・・資産形成の最期のステ-ジはここにあるような気がします。

    こんにちは!

    本をていねいに読まれたのですね!

    私は、別のシンプルライフ的な本なのですが
    「死ぬときにお金は残さない」と書かれた一文がとても印象的でした。

    さすがに扶養関係がある間は、ある程度残さないと不安でしょうが、
    子どもが自立を果たした後は、あるいは自立する過程で、
    財産やお金でつながらなくても大丈夫!
    と信じてまかせられる関係でありたいものです。

    私の亡父は生前、一人娘に相続というほどの財産がない事を気にしていましたが、
    私を身軽にしてくれたことに、とても感謝しています☆

    pochiさんへ

     
    こんにちは。たくさん書きとめるほど面白い本でした。
    貯蓄を増やす方から使う方向への気持ちの転換を意識していきたいですが、なかなかパシッとはいかないですね。

    残された家族に迷惑をかけないことも考えていかないといけないですよね。

    よゆみみさんへ

    「死ぬときにお金は残さない(使い切る)」は、現実には難しいので、遺す事を前提に遺し方を考えていきたいと思っています。

    >自立する過程で、 財産やお金でつながらなくても大丈夫!
    と信じてまかせられる関係でありたいものです。

    そうありたいです。
    自立が前提で、結果的に遺す分はおまけでないとね。

    葬式も不要

    私は今年30になるものです。
    シンプルを極める、も実践しています。身も心もスッキリしていき、新たな活動エネルギーが涌き出てきます。

    現在娘が一人いますが、とにかく何も残さないつもりです。使いきれなかった現金くらい?
    もちろん葬式も墓も不要です。
    火葬だけしてもらいます(^-^)

    もいーずさんへ

    おお、身も心もスッキリしていき、新たな活動エネルギーが涌き出てくるんですね。
    私は、この本に書いている事はあまり実践できてないですよね。

    プロフィール

    あり&うさみみ

    Author:あり&うさみみ
    40歳代です。

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